自律神経と身体のかけ橋~ホメオスタシス~
みなさんは、「ホメオスタシス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一般にホメオスタシスの役割は、体温調節機能にあるといわれています。
(※視床下部が自律神経に指令を出し、交感神経/副交感神経をバランス良く動かすことによって、体温を一定に維持する機能。)
実はそれ以上に、ホメオスタシスと自律神経には密接な関係があるのです。
視床下部から下された指令によって、脳下垂体は成長ホルモン/甲状腺刺激ホルモン/乳腺刺激ホルモン等々といった様々なホルモンを分泌します。
しかし…それらのホルモンが分泌されることによって、視床下部も影響を受けているのです。
例えばホルモンが何かしらの異常を生じた状態で分泌した場合、視床下部の機能が変調をきたし…自律神経を乱す原因になっているのです。
その一例として、女性に多く見られる自律神経失調症があります。
女性の場合、毎月の月経(=排卵)はもとより、妊娠/出産/更年期障害等々はホルモン分泌に密接な関係があるため、視床下部に変調をきたし自律神経が乱れ…自律神経失調症のような疾病を発症してしまうのです。
(※逆に視床下部が正常に機能しなければ、ホルモン分泌に変調をきたし…毎月の月経のリズムが狂わされてしまいます。)