自律神経失調症と季節について
自律神経失調症の一番の原因として、もちろんストレスが挙げられます。
(※ストレスが蔓延している社会で生活している私たちにとって、当然のことかもしれません。)
しかし自律神経失調症を発症する原因として、生活様式の変化があるのをご存知でしたでしょうか。
特に季節の変わり目(=春先)にかけて、自律神経失調症を発症する人が増える傾向にあるのです。
何故、季節の変わり目に発症する人が増えるのでしょうか。
漢方では、「自律神経失調症=肝鬱気滞(かんうつきたい)」→「身体の気が滞る」ことを意味します。
寒い冬の季節、私たちは自然と外出が億劫(おっくう)になります。
そして、暖房のきいた部屋に閉じこもる生活が続きます。
(※冬は気を動かす運動が、非常に少なくなることを意味します。)
そして春先になると、寒さも落ち着き…外出の機会も増えてきます。
つまり、外出が増える→滞っていた気が、一気に動き出す→自律神経が過剰に反応をし始めることによって、バランスを崩す…自律神経失調症を発症する人が増えてしまうのです。
そう考えれば、自律神経失調症に対する1つの対処法が見えてきます。
寒いからといって動かないのではなく、ある程度動くことを心掛ければ、季節の変わり目でも自律神経のバランスを乱すこともなくなるわけです。