自律神経失調症と不眠症について
自律神経失調症を発症した場合、頭痛と同じように併発する症状があります。
それが「不眠症」です。
もちろん不眠症が一時的な状態であれば。何の問題もありません。
しかし長期間にわたり不眠症が続くようであれば、自律神経失調症によって併発した可能性が強いと考えられます。
(※ちなみに日本人が不眠症を発症する割合は、10人に1人だといわれています。言いかえれば、10人に1人が自律神経失調症予備軍ともいえるわけです。)
では具体的に、不眠症とはどのような状態をいうのでしょうか。
私たちの身体には交感神経と副交感神経が走っていて、そのうちの1つ:副交感神経が睡眠を後押ししています。
つまり副交感神経の働きが強ければ身体もリラックスすることができ、熟睡することができるのです。
逆に交感神経の働きが強ければ…寝つきが悪くなり、不眠症を発症してしまいます。
そして不眠症を併発した場合、大まかに3つのタイプに分類されます。
○入眠障害…寝つきが悪くなる障害。
○早朝覚醒…長時間睡眠することができなくなる障害。
○中途覚醒…寝たと思っても、何度も目が覚めてしまう障害。
こうした不眠症を併発してしまうと、疲れが溜まるだけでなく体力も落ち…集中力もなくなり…様々なことに弊害を生じることになります。
仮に薬剤(睡眠導入剤)を処方することで不眠症(自律神経失調症)が改善されたとしても、薬剤(睡眠導入剤)がなければ睡眠することができなくなる可能性もあります。
そのようにならないためにも(自律神経失調症)、薬剤(睡眠導入剤)を利用せず、自分自身で不眠症を改善することが重要になります。
ここで、自分自身で不眠症を改善する方法について触れてみたいと思います。
○無理して寝る時間を決めないでください。寝ようとすれば、余計に眠れなくなります。
○朝起きる時間帯は決めてください。そして、朝日をしっかり浴びてください。
(※朝の太陽を浴びる喜びを、改めて実感してください。)
○毎日、適度な運動を心掛けるようにしてください。
(※身体を動かすことは代謝を高めることになり、夜の睡眠を促進することに繋がります。)
その他の改善方法として、23:00以降のテレビやゲームを見ないこと等々が挙げられます。
上記に明記した改善方法を実践することで、乱れた自律神経を元に戻し健康な心身を取り戻してください。
(※早起きこそが不眠症の改善であり…自律神経失調症の緩和であり…健康生活への第一歩なのです。)