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自律神経失調症~その治療費を考える~

自律神経失調症は、心(精神)の病です。

心の病であるが故、自律神経失調症の治療期間は長期に及ぶ場合が多くなります。

そこで気になるのが、自律神経失調症の治療費です。

 

自律神経失調症は「心の病=健康保険適用外」と思われている方が多いようですが、実は健康保険が適用されるのです。

(※患者様が受診する診療科目が、内科→心療内科へ変更するだけです。)

 

そして自律神経失調症で健康保険が適用されるのは、次の治療法です。

「薬物療法・カウンセリング(医師や心理療法士)・認知療法・交流分析・心理療法(自律訓練法)・温熱療法・マッサージ」等々…。

つまり自律神経失調症におけるほとんどの治療法は、健康保険が適用されます(自己負担30%)。

 

しかし自律神経失調症に限らずすべての病気にとって、治療費という科目はこれだけに留まりません。

例えば病院(診療所)以外に、整体院/カイロプラクティック院/鍼灸院といった健康保険が適用されない治療院へ通院すれば、無条件に治療費は増えます(セカンドオピニオン)。

さらに病院や治療院へ行くための交通費も、治療費に含まれます。

 

ここに、1ヵ月にかかる治療費を大まかに計算してみました。

・健康保険適用の場合、1ヵ月に要する自律神経失調症の治療費(月2~4回)は、10.000~30.000円(自己負担金は3.000~9.000円)。

・健康保険適用外の場合、1ヵ月に要する自律神経失調症の治療費(月2~4回)は、10.000~20.000円(自己負担金も同様)。

・薬剤代は、別途料金かかります。

 

この治療費が1ヵ月間だけなら問題ありませんが、数年続いてしまうと…治療金額は、かなりの負担になります。

(※自律神経失調症が風邪のようにすぐ完治すれば問題ないのですが、実際のところ、長期間通院せざるを得ない状況にあります。)

 

さらに自律神経失調症によって長期間通院し続けると…

・通院自体をやめることができなくなる。

・自律神経失調症の症状が改善したとしても、薬剤やカウンセリング等々がやめることができなくなる。

 (再び、症状が悪化する不安のため。)

 

つまり、どんなに自律神経失調症が改善したとしても、「万が一、また症状が悪化したらどうしよう。」という概念に捉われ…結局、通院をやめることができなくなるわけです。

(※当然、治療費は増え続けます。)

そうした環境下にならないためにも、心から信頼できる医師と相談しながら、自律神経失調症に対して適切な治療をする必要があります。