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自律神経失調症と更年期障害について

男女で自律神経失調症の割合を比較してみると、ある傾向に気付きます。

それは、女性が男性の2倍以上の確率で自律神経失調症を発症していることです。

では何故、女性の方が自律神経失調症を発症しやすいのでしょうか。

その大まかな理由として、自律神経失調症と深く関わりのある病状:更年期障害があります。

 

まずここで、更年期障害について触れてみたいと思います。

更年期障害とは40歳台半ば~50歳代にかけて発症する病状で、卵巣の機能が低下することによって女性ホルモンの量が急激に減少し(閉経)、様々なけだるい症状を併発します。

そのけだるい症状とは…ほてり/のぼせ/めまい/高血圧/吐き気/眠気/便秘/不安感/うつ的気分/不眠などが挙げられます。

 

実は、更年期障害と自律神経失調症の症状は非常に類似しているのです。

しかし若い人なら自律神経失調症(女性ホルモンに異常なし)…年配の人なら更年期障害と(女性ホルモンに異常あり)、明確に分けることはできません。

最近では、若い人でも若年性更年期障害と診断されることが往々にしてあるからです。

 

女性の自律神経失調症を発症する割合が多い理由…それは更年期障害を発症した女性の治療期間が長びくことによって、自律神経失調症を併発するからです。

「ある日突然、上記に明記した症状が発症して戸惑ってしまい…さらに悩みを抱えてしまう。」

 

自律神経失調症はある意味、更年期障害でもあるといえます。

(※ちなみに自律神経失調症は自身でコントロールができなくなるため、酷くなると「更年期うつ病」という精神疾患を発症します。)

自律神経失調症・更年期障害、両方にいえること…それは、症状に対する悩みを1人で抱え込まないことです。

 

早期病院へ行くことはもちろんのこと、家族や周囲の人たち(友人)に自分自身が置かれている病状を打ち明けサポートしてもらうことが重要になります。

そうすることで、自分自身から精神的/肉体的ストレスを解放することが、自律神経失調症・更年期障害を回復に導きます。

 

薬物投与などによる病院での治療と並行して、自律神経失調症・更年期障害に効果がある有酸素運動やバランスと摂れた食事を心掛ける…また治療院等々でマッサージを受けることによって、精神的/肉体的にリラックスを心掛ける…。

絶対に無理をしないでください。

身体の内側/外側からバランスを取り戻すことが(整える)、自律神経失調症・更年期障害の症状緩和の決め手になります。