自律神経失調症になりやすい性格&ストレス耐性
みなさんは、ストレス耐性という言葉をご存知でしょうか。
○ストレス耐性=ストレスに対する抵抗力のことをいいます。ストレス耐性はストレス解消方法の有無・精神的支柱の有無によっても、大きく異なります。つまりストレス耐性の違い(有無)=ストレスを感じない人(強い人)・ストレスを感じる人(弱い人)の違いなのです。
そして、このようなストレス耐性に最も影響を受けやすいのが幼児期(0~6歳頃まで)だといわれています。
私たちは、生まれ持っている性格があります。
当然、その性格は両親の性格を遺伝するものです。そして、「理性・行動力・判断力」等々といった性格は、幼児期に完成されます。
つまり私たちの性格は、「両親の性格遺伝+幼児期の育てられ方」に多大な影響を受けているのです。
例えば、幼児期に過保護に育てられたとします。その子どもは、将来的にストレス耐性を感じるタイプになるといわれています(=自律神経失調症になりやすい)。
考えてみてください…ハウス栽培で育てられた草花・動物園で育てられた動物たち→自然に揉まれて生きる=野生のたくましさを失ってしまいます。
私たちの心も同じなのです。過保護に育てられると、たくましさを失ってしまうのです。
仮に大人になってから、過保護で育った性格を治そうとします。しかし幼児期に形成された性格は、潜在意識(心)の奥深くに根付いてしまっているため、意識的に変革をもたらそうとしても、そうそう簡単にできるものではないのです。
また自律神経失調症になりやすい性格は、ストレッサーをどのように受け止めることができるかによっても違ってきます。
(ストレッサー=ストレス状態を引き起こす要因となるもの。)
同じストレッサーに出会ったとしても、ストレスを感じない・感じる→問題はストレッサーではなく、それを受け止める個々の人間性(=性格)なのです。
~自律神経失調症になりやすい人…それはストレス耐性が低い人、つまりストレスをためやすいタイプなのです。~
最後に、ストレス耐性のチェック項目を明記します。是非、自分自身の性格をチェックしてみてください。
・ストレス感知能力=ストレッサーに気付きやすい・気付きにくい。
・ストレス回避能力=ストレスを作りやすい性格かどうか(=ストレスに対する処理能力)。
・ストレス転換能力=ストレス状態に陥った時、ストレッサーを良い方向性に持って行くことができるかどうか。
・ストレス経験=ストレス経験が豊富かどうか。
・ストレス容量=ストレスをどれくらい我慢できるか(=容量が大きければ大きいほど、自律神経失調症になりにくい)。