春に多い自律神経失調症の何故
春夏秋冬…みなさんは、どの季節が一番好きですか。
多分、ほとんどの方が爽やかさや過ごしやすさ…そして希望に満ち溢れた季節をイメージして、「春」を選ばれると思います。
その一方、春は「だるい」「疲れやすい」「食欲がない」等々に代表されるように、妙な体調不良に襲われやすい季節でもあります。
実は何を隠そう、春は妙な体調不良に悩まされる人…つまり自律神経失調症を発症する人が、非常に多い季節なのです。
しかし何故、季節の中で春が最も自律神経失調症を発症する人が増えるのでしょうか。
確かに春という季節には、「新しい旅立ち(出発)」といった人生を前向きにとらえる言葉が当てはまります。
ただしそれは逆をとなえると、「新しい環境に身を投じる」→「大いなる不安感」…そして、それに伴う緊張感や高揚感を生じることを意味します。
そうした緊張感が自律神経のバランスを崩し、結果として自律神経失調症を発症することになるわけです。
もちろん、それだけが原因ではありません。
冬から春に変わる季節の境目は、気温の変化も激しくなります。
その気温の変化も、自律神経を乱す原因になっているのです。
「春は気温差が激しく、身体の調節機能が間に合わなくなる。」
ちなみに春と良く似た季節「秋」は、これから冬に向けて寒くなる→その場合、身体が防御体勢に入るわけですが、調節機能は崩れることが少ないので自律神経失調症を発症する人も少ない傾向にあります。
(※調節機能が崩れる…私たちの身体には「交感神経」と「副交感神経」があり、この2つの神経がバランスを乱してしまうと、毎日のリズムもおかしくなり自律神経失調症を発症してしまうことになります。)
では春に自律神経失調症を発症する人は、どのような性格の人が多いのでしょうか。
・非常に真面目で、何をするにしても一生懸命。
・心配性で、すべてのことに対して思い悩んでしまう。
・ストレスが溜まりやすく、ストレスを上手に発散することができない。
(※女性の場合、女性ホルモンの乱れから自律神経失調症を発症する可能性もあります。)
どちらにせよ春に自律神経失調症を発症しないようにするためには、何といっても「毎日の生活にリズムをつける」ことが重要です。
「春眠暁を覚えず」というように、毎日ゴロゴロし続けていると(昼まで寝て、朝方まで起き続ける)、必ず自律神経のバランスを乱すことになります。
きちんと朝起床する時間を決めて、しっかり朝昼晩と食べることによって生活にリズムをつけることが自律神経失調症を防ぎます。