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診察を受診する前に知っておきたいこと

自律神経失調症の中で、もっとも多く見受けられる症状として頭痛/不眠症等々が挙げられます。

そうした症状が現れた時、みなさんは最初に何科で診察をしてもらいますか。

 

ほとんどの方が、内科で診察を受診すると思います。

そして、医師からは次のように言われるでしょう…「疲れが溜まっているだけかもしれないで、とりあえず薬を処方します。それで様子を見ましょう。」…

事実、風邪などとは違い熱もないわけですから、医師としてはそういう発言(処方)になったとしても何ら不思議ではありません。

 

しかし、いつまでたっても頭痛や不眠症が解消されない…。

その時初めて、自分自身で自律神経失調症ではないかと疑うようになります。

では自律神経失調症ではないかと疑った時、何科で診察してもらえばいいのでしょうか。

 

自律神経失調症の場合、心療内科の受診がベストだといえます(精神科の場合もあります)。

何故なら心療内科という言葉からもわかるように、その道に携わっている医師がいるからです。

また自律神経失調症を治癒の方向へ向かわせるためには、そうした専門医の診察が決め手となるからです。

仮に頭痛や不眠症が解消されず…しかもその状態を放置し続ければ、自律神経失調症はますます悪化…のちに心療内科で診察を受けたとしても、何年にもわたって様々な痛みや不安を抱えてしまうことになります。

 

私たちは、頭痛や不眠症といった症状を安易に考え過ぎる傾向があります。

もちろん深く考えすぎるのではなく、「なかなか治まらない」と感じ始めた時、「自律神経失調症かもしれない」という選択肢を覚えておく必要があると思います。

そう思うことが、自分自身を自律神経失調症だけでなく様々な疾病から守ることに繋がるのです。

 

ちなみに自律神経失調症ではないかと思ったとしても、その前に身体に異常がないか様々な診察が行われます。

何故なら自律神経失調症の場合、自律神経のバランスが崩れることによって頭痛や不眠症以外に様々な症状が、不定愁訴として出てしまうからです。

(※不定愁訴とは…自律神経の崩れによって、様々な症状が出たり消えたりする様をいいます。)

・生理不順や月経異常(ホルモンバランスの異常)→婦人科へ。

・便秘や下痢が治まらない→消化器系へ。

(※さらに、脳血管障害による頭痛~心臓疾患~内蔵異常など…)

 

最後に心療内科へ通院したとしても、なかなか治癒しないこともあります。

その場合、セカンドオピニオンではありませんが、別の心療内科を受診することを考える必要があります。